“久延彦”の読み方と例文
読み方割合
くえびこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの神のことは久延彦くえびこならきっと存じておりますでしょう」と言いました。久延彦というのは山の田に立っているかかしでした。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
案山子かがしだと言われた久延彦くえびこすなわちアイヌの男子が、足は行かねどもことごとく天が下の事を知ると言われた事にも思い合されるのである。
久延彦くえびこは足がきかないので、ひと足も歩くことはできませんでしたけれど、それでいて、この下界のことはなんでもすっかり知っておりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)