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不拘
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かかはらず
ふりがな文庫
“
不拘
(
かかはらず
)” の例文
日下部君は、朝に四合、晩に四合飲まなくては仕事が出来ぬといふ大酒家で、成程
先刻
(
さつき
)
から大分傾けてるに
不拘
(
かかはらず
)
、少しも酔つた風が見えなかつたが
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
彼は重大な使命を帯ぶに及んでそれが結婚を急がせるの口実となつて(兄の乱心中にも
不拘
(
かかはらず
)
)いよいよ彼が大陸へ旅立つといふその前日に式が挙行される運びになつた。
吸血鬼
(新字旧仮名)
/
ジョン・ウィリアム・ポリドリ
(著)
彼には父もあり母もある、また家もある。にも
不拘
(
かかはらず
)
、常に此新山堂下の
白狐龕
(
びやつこがん
)
を無賃の宿として居るといふ事も亦、自分の聞き知つて居た処である。
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
にも
不拘
(
かかはらず
)
、此三人の人は、怎したものか、何か事のある毎に、「毎日」の行動に就いて少からず神経過敏な態度を見せて、或時の如きは、須藤氏が主として関係して居る漁業団体に
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それは、随分手酷い反抗のあつたに
不拘
(
かかはらず
)
、飄然として風の如く此職員室に立ち現れた人物が、五尺二寸と相場の決つた平凡人でなくて、実に優秀なる異彩を放つ所の奇男子であるといふ事だ。
雲は天才である
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
今日自分が偶然に路上で出会した一事件——自分と何等の関係もないに
不拘
(
かかはらず
)
、自分の全思想を根底から
揺崩
(
ゆりくづ
)
した一事件——乃ち以下に書き記す一記事を、永く/\忘れざらむためであつたのだ。
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
拘
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“不拘”で始まる語句
不拘様
不拘晴雨