一朝有事いっちょうゆうじ)” の例文
一朝有事いっちょうゆうじの時には、どう退けられていても、誰より真っ先に駈けつけるのが当然なものと、龍興はのみこんでいるふうだった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すべて古い城下町の道路というものは、交通の便や、美観よりも、その主眼は、一朝有事いっちょうゆうじの場合の“守備の町”として設計されてあるものである。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)