一声いつせい)” の例文
旧字:一聲
くこといま幾干いくばくならず、予に先むじて駈込かけこみたる犬は奥深く進みて見えずなりしが、哬呀あなや何事なにごとおこりしぞ、乳虎にうこ一声いつせい高く吠えて藪中さうちうにはか物騒ものさわがし
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
次に一声いつせいの囃子でシテ・シテヅレが登場して一定の場所に達する所はすでに破の部分に入つたのである(破の第一段)から、ワキ・ワキヅレの登場よりもずつと位を持つて、表現も細やかになり
演出 (新字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
「隠せよ」と叫ぶ一声いつせい。児等はただ
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
一声いつせい二声にせい………
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)