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一切合財
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いつさいがつさい
ふりがな文庫
“
一切合財
(
いつさいがつさい
)” の例文
「いまに、自動車も俺の名儀で買ふ。すべて、
一切合財
(
いつさいがつさい
)
が任されてゐるンで、教祖の首根ッ子は、俺がおさへてゐるやうなものさ……」
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
……
一切合財
(
いつさいがつさい
)
興行物はせんこと。店の名義は戻つてから身持を見定め、自分の借銭のかたを付けてから、切り替へること。それから、
何
(
ど
)
うあつても家出をせぬといふ一札を書くこと。
鱧の皮
(新字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
葬式が済んでしまふと、富岡は重荷を降したやうに
吻
(
ほ
)
つとした。邦子の蒲団や身のまはりのものは、二束三文に売り払つて、死者の思ひ出を、
一切合財
(
いつさいがつさい
)
吹き払つてしまつた。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
だが、過去はもう
一切合財
(
いつさいがつさい
)
を灰にして、こゝまで来たのだと、富岡は、かひこ棚のやうになつた、三階のベッドへ登り、くるりと革のジャンパアをぬぎ、毛布の上に横になつた。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
財
常用漢字
小5
部首:⾙
10画
“一切合”で始まる語句
一切合切