五百の手勢を率ゐ、白馬にまたがつて兩刄をつかつた、お姫樣出の、美女一丈青扈三孃いちぢやうせいこさんじやうなどよりは、姐御といふことばのはまつた器であると思ふ。
凡愚姐御考 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)