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なこい
ふりがな文庫
“なこい”の漢字の書き方と例文
語句
割合
那古井
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
那古井
(逆引き)
これが
那古井
(
なこい
)
の地勢である。温泉場は岡の
麓
(
ふもと
)
を出来るだけ
崖
(
がけ
)
へさしかけて、
岨
(
そば
)
の景色を半分庭へ囲い込んだ
一構
(
ひとかまえ
)
であるから、前面は二階でも、後ろは
平屋
(
ひらや
)
になる。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
百万本の
檜
(
ひのき
)
に取り囲まれて、海面を抜く何百尺かの空気を
呑
(
の
)
んだり吐いたりしても、人の
臭
(
にお
)
いはなかなか取れない。それどころか、山を越えて落ちつく先の、
今宵
(
こよい
)
の宿は
那古井
(
なこい
)
の
温泉場
(
おんせんば
)
だ。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「ここから
那古井
(
なこい
)
までは一里
足
(
た
)
らずだったね」と別な事を聞いて見る。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
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