“じゅうりん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蹂躙77.8%
蹂躪22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしてその権勢は愈々いよいよ確立せられた。幾度となく欺かれ、裏切られ、蹂躙じゅうりんせられた犠牲者等はひたすら勝利者のためにのみ計つた。
少数と多数 (新字旧仮名) / エマ・ゴールドマン(著)
そうかといって、一身の危険を回避せんがために、公道の蹂躙じゅうりんを敢えてしてはならない。正義の名分をあやまらしめてはならない。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
太子のあれほど祈念された「和」の精神は再び群卿ぐんけいによって蹂躪じゅうりんされはじめた。仄かに輝き出た飛鳥の黎明も太子の薨去をもって終ったかにみえる。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
国峰をほふってひた押しに攻め寄せた武田軍は、外塁を蹂躪じゅうりんして城外へせまったが、そのとき大手の攻め口に新しく堅固なほりが掘られてあるのを発見した。
一人ならじ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)