“けたたま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
消魂75.0%
21.9%
急遽3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見えない屋敷の方で、遠く消魂けたたましく私を呼ぶ乳母の声。私は急に泣出し、安に手を引かれて、やっとうちへ帰った事がある。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
そのときベルが、けたたましく鳴った。ジャズにはやされて重い緞帳どんちょうが上っていった。いよいよ第四の「ダンス・エ・シャンソン」の幕が開いたのだった。
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その中を二台の馬車が急遽けたたましい音を立てて通って行った。自分はすっかり疲れて、寒い寒いと思いながら、ついうっとりとしていると、真暗だった目の前が俄かにぼっと、明るくなった。
香油 (新字新仮名) / 水野葉舟(著)