“がんれん”の漢字の書き方と例文
語句割合
頷聯100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「去歳漫蒙債鬼窘。嚢中払尽半文無。先生私有遊春料。柑子一双酒一壺。」丁未杪冬の頷聯がんれんと併せ読んで伊沢氏の清貧を想ふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは律詩の頷聯がんれんに「曾入甲山求大薬。元遊水府浴霊泉。」〔曾テ甲山ニ入リテ大薬ヲ求メ/はじメハ水府ニ遊ビテ霊泉ニ浴ス〕と言っているのと
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
茶山の集には「同犬冢印南今川剛侯伊沢辞安、泛墨田川即事」として、七絶七律おの/\一首がある。律の頷聯がんれん「杯来好境巡須速、句対名家成転遅」は印南に対する謙語であらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
当時のお茶の水には多少の野趣があつたらしい。これ頷聯がんれんに「旗亭敲戸携樽至、茶店臨川移榻来」と云つてある。料理屋で酒肴を買ひ調へて、川端の茶店に持つて往つて飲んだのではなからうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)