“ルンペン”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
浮浪者66.7%
漂泊者33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、東京へ出てからは、暗黒街にうごめく多くの若い女達、失業者街にうろつく多くの浮浪者ルンペン達の、絶望的な生活も、げんなりするほど見て来た。
二人は、この部屋の窓から、灰色の空を眺め、下の路地をうろつく浮浪者ルンペンを見下し、近くの線路を往復する汽車のひゞきを聞き、木枯の後の海鳴りのやうな都會のあへぎ聲をきいた。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
ここには十三歳以上十六歳未満の少年漂泊者ルンペンや小悪漢ばかりが六人いた。トムがはいって七人になった。ひとり一畳ずつにすると、ちょうど畳が二枚余る真四角な箱のごとき部屋だった。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)