“わらくづ”の漢字の書き方と例文
語句割合
藁屑100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
疊の合せ目に藁屑わらくづがハミ出してゐるのに氣が付くと、庄兵衞はニヤリとしたよ。それから、床下から出た瓶は新らしくて梅干うめぼしの匂ひがすると言つたらう。
南国の、あの黄ろい海へ向つて、この船は航路を持つてはゐないのだ。波止場は、乗船客や、荷運びの人夫でひしめき立ち、桟橋は、藁屑わらくづ木裂きぎれや、林檎の皮が、散乱してゐた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
どこから持って来たか藁屑わらくづや髪の毛などを敷いて臨時に巣がつくられてゐました。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)