“わかどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
若鶏80.0%
稚雞20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と風呂をすすめ、その間に、下男女中をとくして、鮮魚、若鶏わかどりの物などの手早い料理、さて杯やら銀の酒瓶ちろりやら、盆果ぼんか点心てんしん(菓子)なども取揃えて、席も卓の上席にあがめ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時計とけいは、十一時をうちました。するうち、おなかがへって、気がとおくなりそうなので、テーブルにあった若鶏わかどりをひときれ、おっかなびっくらたべました。ぶとう酒も四五杯のみました。
と思うと、彼等の手から、それぞれ空中高く、生きた稚雞わかどりが力一杯投上げられた。百羽に近い雞が羽をばたつかせながら落ちて来ると、それを受取って、又、空へ投げ返す。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)