“りょうきょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
両頬66.7%
両卿33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
草はもとより去年のしもを持ち越したまま立枯たちがれの姿であるが、薄く溶けた雲をとおして真上から射し込む日影にし返されて、両頬りょうきょうのほてるばかりに暖かい。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この時も唯「フム」と鼻を鳴らした而已のみで更に取合わぬゆえ、生理学上の美人はさなくとも罅壊えみわれそうな両頬りょうきょうをいとど膨脹ふくらして、ツンとして二階を降りる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
東北路は山形二十万石の保科ほしな侯に、それから仙台六十四郡のあるじ伊達だて中将、中仙道なかせんどう口は越前えちぜん松平侯に加賀百万石、東海道から関西へかけては、紀州、尾州、ご両卿りょうきょう伊勢いせ松平、雲州松平