“よかわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
横川90.5%
四側9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かおるは山の延暦寺えんりゃくじに着いて、常のとおりに経巻と仏像の供養を営んだ。横川よかわの寺へは翌日行ったのであるが、僧都そうずは大将の親しい来駕らいがを喜んで迎えた。
源氏物語:56 夢の浮橋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
或る日の明け方、二人は上人の仰せをうけて、横川よかわの僧正の許へ使いにやられた帰り路に、人通りの稀な杉の木蔭に腰をおろして、暫く疲れを休めて居た。
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
と、幸子達の席から四側よかわばかり前方の、通路の反対側の席に後向きに掛けていた陸軍士官が、シューベルトのセレナーデを唄い出した。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
壁は、墨汁すみによごれていた。四側よかわに並んだ机には、約二十人ほどの学童が、いて姿勢を正して、師の講義を聞いていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)