“やぶいり”の漢字の書き方と例文
語句割合
藪入100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
現に関西では盆正月の藪入やぶいりがゲンゾ、古い奉公人の旧主訪問がまたゲンゾである。是に敬語をかぶせてオゲンゾウというのも、目上の人への対面のことでしかない。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
弟利助は日本橋辺の穀問屋こくどんやへ、共に年期奉公の身であるが、いずれこの二人ふたりの若者も喜び勇んで藪入やぶいりの日を送りに帰って来るだろうとのうわさで持ち切る騒ぎだ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
まだ明治十何年と云う頃には江戸の町家の習慣律が惰力を持っていたので、市中から市中へ奉公に上がっていても、藪入やぶいりの日の外には容易に内へは帰られぬことに極まっていた。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)