“もろぶね”の漢字の書き方と例文
語句割合
諸船100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ようやく、船底が洲を離れたと思うと、今度は昨夜以上の烈風が吹き出してきて、諸船もろぶねはみな虚空に飛揺ひようし、波は船楼を砕き人を翻倒ほんとうし、何しろ物凄い夜となってきた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昼のざしも、こたえがなく、北日本特有の寒風が、やりのごとく波面なみづらをかすッて、港どまりの諸船もろぶねばしら、ゆッさゆッさとゆさぶれあうさま、まるでたらいのなかの玩具おもちゃを見るよう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)