“めんぼお”の漢字の書き方と例文
語句割合
面頬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
釣瓶の竿を握ったまま、鉢金はちがねかぶと薄金うすがね面頬めんぼおに、ほとんど眼と鼻だけしか現わしていない武者の顔は、屋内を振向いて、ややしばらく鶴菜の影を凝視していた。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
騎上の兵もまたしかりで、おもてにまで薄金うすがね面頬めんぼおという物をかぶり、全身、矢も立たぬ不死身の武装——。どうもそんなぜいたくな武装は、禁軍ならでは三千もの武者にほどこし難い。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
面頬めんぼおられている。——勝家とは似せても似つかぬ白皙明眉はくせきめいびの若者の首級である。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)