“むざうさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無造作81.3%
無雑作12.5%
無造做6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うま乘替のりかへさせ先の者どもへ見せつけて遣んとおもふ心なり其所は其もとむね一ツ何卒兩人夫婦にさせてはくれまいかと無造作むざうさたのめば與惣次よそうじ承知なしお專を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
このどさくさに、何とか力頼みなものが自分の周囲にだけ転がつてゐるやうに、無雑作むざうさに考へたがる……。戦争をしてゐる時よりは、この革命的な、スリルのある時代の方が誰にも好ましかつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
己の這入つたのを見て、紳士は手に持つてゐた楽器を、気の無いやうな表情をして、無造做むざうさに卓の上に投げて、心から相許した友達同志が互に顔色を覗ひ合ふやうな様子で、君の顔を見た。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)