“みわけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
見分44.8%
見別17.2%
識別13.8%
判別10.3%
鑑別6.9%
区別3.4%
弁別3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尤も東破風だけで西破風はつい見分みわけが付かなかったが、雲取山から写した辻本君の写真から推して、西破風も見えるに相違ないという断定だけは付けられる。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「お蔭で食べられる草と、食べられない草との見別みわけはちやんと附くやうになりました。」
「然り。——あなたは賢そうに構えているが、その眼はひとの賢愚をすら識別みわけがつかない。眼の濁っている証拠である」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
普通の人間でもこんな隔絶境に半月もいたら少々の嘘にも判別みわけがつかなくなるだろう。それが、バイエルタールのは二十と数年——宣教師のでたらめをまことと信ずるのも無理はない。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
何となく鑑別みわけが出来てほんとうによい作品の前には、自然と頭が下がるようになります。
持っておる女なのか、今では全く区別みわけがつかないので御座います
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
死んでいるか生きているかさえ弁別みわけのつかない彼にもこういう懸念がいた。彼は忽ち出産の用意が戸棚のうちに入れてあるといった細君の言葉を思い出した。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)