“まさとし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
正利42.9%
正俊28.6%
政利14.3%
昌俊14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町名は湊町三丁目の裏といつた。標札に真面目な字で渡辺正利まさとしと書いてある。老婆が導いて十二畳のしつに通る。表の見かけより中の造りは広くて手が入つてる。
坊つちやん「遺蹟めぐり」 (新字旧仮名) / 岡本一平(著)
鷲尾侯は北国大藩ほっこくたいはんの大名華族、本邸は東京にあるのだけれど、当主正俊まさとし氏は日光山中C湖畔の別邸を好んで、殆んど一年中そこに住み、同侯の有名な道楽、古美術品を納めた小美術館も
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
其処には明珍長門家政みょうちんながといえまさ作の甲冑かっちゅうけて錦の小袴を穿き、それに相州行光そうしゅうゆきみつ作の太刀をいた権兵衛政利まさとしが、海の方に向けてしつらえた祭壇の前にひざまずいていた。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
広峰昌俊まさとしが後日の“申状もうしじょう”の中に見え、それによれば、昌俊は、敵の楠木弥四郎とさんざんに斬りむすび、わがかぶッていたかぶとの吹き返しを左右二遍まで切られるほどな苦闘だったが
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)