“へいちゆう”の漢字の書き方と例文
語句割合
平中100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平の好風よしかぜに子が三人ある、丁度その次男に生まれたから、平中へいちゆう渾名あだなを呼ばれたと云ふ、わたしの Don Juan の似顔である。
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
平中へいちゆうは独り寂しさうに、本院の侍従のつぼねに近い、人気ひとけのない廊下に佇んでゐる。その廊下の欄にさした、油のやうな日の色を見ても、又今日は暑さが加はるらしい。
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
平中へいちゆうといふ色ごのみにて、宮仕人みやづかへびとはさらなり、人のむすめなど忍びて見
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)