“ふぢばかま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フヂバカマ
語句割合
藤袴80.0%
蘭草20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おなじ野の露にやつるる藤袴ふぢばかま哀れはかけよかごとばかりも
源氏物語:30 藤袴 (新字新仮名) / 紫式部(著)
藤袴ふぢばかま
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
所謂七種は胡枝花はぎすゝきくず敗醤花をみなへし蘭草ふぢばかま牽牛花あさがほ瞿麦なでしこである。わたくしの嘗て引いた蘭の詩二首の一は此七種の詩中より取つたものである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
吉野桜の事、蘭草ふぢばかまの事は既に前に見えてゐる。其他人に花木を乞うて移し栽ゑたことは、その幾度なるを知らない。梅を栽ゑ、木犀を栽ゑ、竹を移し、芭蕉を移したことは、皆吟詠にあらはれてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)