“ひむろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒムロ
語句割合
氷室92.6%
冰室3.7%
火室3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折々、氷室ひむろのような沈黙と、夜気に墨を吐く燭のゆらめきが、座中八十余名の酔顔を、酒の気もないように白々と見せるのだった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夫木ふぼく集中に詠ずる冰室ひむろならんか。土人冰室が嶽といふ。(夫木集に、周防氷室池詠人不知、こほりにし氷室の山を冬ながらこちふく風に解きやしぬらむ。)
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
さすがの父親もたまりかねたのか、簾をおろし、カーテンを閉めて西日を防いだのは良かったが、序でに窓まで閉めてしまったので、部屋の中はまるで火室ひむろのような暑さだった。
道なき道 (新字新仮名) / 織田作之助(著)