“ひともう”の漢字の書き方と例文
語句割合
一儲100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東京の寺や墓地でも引張ひっぱって来て少しは電鉄沿線の景気をつけると共に、買った敷地を売りつけて一儲ひともうけする、此は京王の考としてさもありそうな話である。田舎はもとより金が無い。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
だが、世間にはまた働く貴族といふ者があるにはある。五ヶ国語を話してトーマス・クックの案内人を勤める伊太利イタリー男爵もあれば刺繍ししゅうとピアノを教へる嫁入学校をこしらへて一儲ひともうけする波蘭ポーランド伯爵もある。
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
「も一儲ひともうけするのなら、抱月さんと別れて見せることだ。人気がけば金もはいる」
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)