“ばいきゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
売却50.0%
売卻50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梅痴は安政五年九月九日に没した。そして明治二十四年枕山の没した後稀世きせいの古硯はその子新吉の売却ばいきゃくするところとなった。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
この塚山という人はその父から譲受ゆずりうけたある電気工場の持主であったが、普通選挙の実施せられるより以前、労働問題の日に日に切迫して来るのを予想し、早く工場を売卻ばいきゃくして
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)