“はやじに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
早死87.5%
夭折12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが家の悪癖、かならず亭主が早死はやじにして、一時は、曾祖母、祖母、母、叔母、と四人の後家さんそろって居ました。わけても叔母は、二人の亭主を失った。
二十世紀旗手 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「昔は女房子もありましたが、女房も伜も早死はやじにをして、今では私一人殘つてしまひました。いづれは、死ぬまで御當家の御厄介になることでございませう」
尤も、小普請こぶしんの石川家には、昔から女子は夭折はやじにするという遺伝があって、それには、左の指の爪を、歯のように、鉄漿かねで染めれば育つという申し伝えもありましたのです
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)