“はなばち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
花鉢66.7%
花蜂33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてまくらもとの花鉢はなばちをのぞき込んで、葉陰にかくれた木札を見つけ、かなで書いた花の名を一つ一つ大きな声で読み上げた、その読み方がおかしいので皆が笑った。
病室の花 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
花鉢はなばちのやうにしづかにとどめ
藍色の蟇 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)
看護婦は毎朝これらの花鉢はなばちを室外へ持ち出して水をやってくれた。そのたびごとに廊下でだれかが「マアきれいな花ですこと」とぎょうさんにほめる声が聞こえた。
病室の花 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
それがために花鉢はなばちは皆残して行く事にした。看護婦に、迷惑だろうがどうにか始末をしてもらいたいと頼んだら「いただきます」と答えてニコニコしていたので安心した。
病室の花 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
こなをまきちらす花蜂はなばちのやうに
藍色の蟇 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)