“はくてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
柏亭66.7%
白丁33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
席に落ちつきましたら、隣に石井柏亭はくてい氏、千ヶ崎悌六ちがさきていろく氏がいられるので、『冬柏とうはく』の歌会のあった頃を思出しました。前列から振返って目礼せられたのは額田ぬかだ医学博士御夫妻でした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
巴里パリイ全市は並木も家も薄墨うすずみ色の情調に満ちて居る。正午ひる前に石井柏亭はくていが来た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
朝鮮にはもと才人さいじん禾尺かしゃくなどと云って、一種の賤まれた人民があったが、世宗王の時彼らの区別を廃し、これを普通民と同じくする為に、これを「白丁はくてい」と呼ばしめた。
才人さいじん禾尺かしゃくの称を新たに白丁はくていと改めても、その「新白丁」が依然としてもとの才人・禾尺であっては、その改称に何の効果もないのであった。我が「新平民」の称また然りだ。