“はくさせいしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白沙青松66.7%
白砂青松33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どこも白沙青松はくさせいしょうだ。そしてなぎさは長い。寄手よせでは好む所へいつでも敵前上陸を敢行かんこうできる。だからあせる要はない。岸をさぐりさぐり、敵を揶揄やゆし、翻弄ほんろうし抜いている。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは物のいい振りや起居と同じように柔和な表情の顔であったが、白い額に、いかつくないほどに濃い一の字を描いている眉毛まゆげは、さながら白沙青松はくさせいしょうともいいたいくらい、ひいでて見えた。
黒髪 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
舟尾ふなおの浜さては平潟に打ち寄せる浪がしらまで、白砂青松はくさせいしょうことごとく指呼しこのうち——。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)