“はいふき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
灰吹47.1%
吐月峰33.3%
吐月峯17.6%
唾壺2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なかんずく灰吹はいふきの目覚しさは、……およそ六貫目がけたけのこほどあって、へり刻々ささらになった代物、先代の茶店が戸棚の隅に置忘れたものらしい。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……聞いている喜左衛門きざえもんしわの深い顔に、思わず明るい微笑がみなぎると、かれは吸いかけた火玉をプッ——と吹いて、ついで吐月峰はいふきのふちをとんとたたいた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
とつぶやきながら、うなだれている禰宜様宮田の胡麻塩の頭を眺めて、彼女は途方もない音を出して、吐月峯はいふきをたたいた。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
三ツばかり先の名代みょうだい部屋で唾壺はいふきの音をさせたかと思うと、びッくりするような大きな欠伸あくびをした。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)