“ねこぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
根瘤100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天蓋の会釈えしゃくをして、ゆったりと腰を下ろし、根瘤ねこぶの煙草盆に一服つけて、のどかに紫煙をくゆらしながら、徐々じょじょたずねだした話はこうである。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほかの者から、法師、法師と敬称されて、時々、寺僧のかたまるばたにみえて冗談をいったり、飄然ひょうぜんとして見えなくなったり、また、裏山から木の根瘤ねこぶなどを見つけてきて
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
碑は約十坪ばかりの玉石の段に囲まれ、側にはおおきな樹が根瘤ねこぶを張っていた。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)