“ぬりざや”の漢字の書き方と例文
語句割合
塗鞘100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
するどい眼をもって、覆面をして、黒衣くろごに身をつつんで、そして、二本の塗鞘ぬりざやを長やかに、うしろへ、ね上げて飛ぶ。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
店と奥との、中仕切なかじきり内緒暖簾ないしょのれんが、彼の眼が走ると共にうごいていた。そして、その暖簾の下に細かい茶縞の着物の裾と、塗鞘ぬりざやの大小のこじりが、ちらと見えて、すぐ消えた。
治郎吉格子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)