“にんじょうざた”の漢字の書き方と例文
語句割合
刃傷沙汰100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
難をいえば、犬千代は感情につよく、同僚などとも刃傷沙汰にんじょうざたを起して、殿の勘気をうけたりしたこともあった。素行そこう放縦ほうじゅうのように思われる。
日本名婦伝:太閤夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
万一それから刃傷沙汰にんじょうざたにでもなった日には、板倉家七千石は、そのまま「お取りつぶし」になってしまう。殷鑑いんかんは遠からず、堀田稲葉ほったいなば喧嘩けんかにあるではないか。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
刃傷沙汰にんじょうざたに及ばなくてはならないような事件が起き、そしてその相手が神月伊佐吉ということになれば、聞かなくともおおよそのところは察しられそうだったが、中村が
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)