“刃傷沙汰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にんじょうざた85.7%
にんじやうざた7.1%
にんじょうさた7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さいわいに傷は浅く、十針ほど縫っただけで済んだが、由良の乱暴に手をやいていた人たちが、刃傷沙汰にんじょうざたとして支配役へ訴え出た。
醜聞 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
が、とうとう、しまひには、それがもとで、思ひもよらない刃傷沙汰にんじやうざたさへ、始まるやうな事になつた。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そなたもらるるとおり、この鎌倉かまくらもうすところは、幾度いくどとなくはげしい合戦かっせんちまたとなり、ときにはこの銀杏いちょうしたで、御神前ごしんぜんをもはばからぬ一人ひとり無法者むほうものが、とき将軍しょうぐんたいして刃傷沙汰にんじょうさたおよんだこともある……。