“どぎまぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
周章40.0%
周章狼狽20.0%
狼狽20.0%
胸悸20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『頭痛が癒りましたか?』と竹山に云はれた時、その事はモウ全然忘れて居たので、少なからず周章どぎまぎしたが、それでも流石
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
トあせるばかりですごみ文句は以上見附からず、そしてお勢を視れば、お文三の顔を凝視めている……文三は周章狼狽どぎまぎとした……
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ト云いながら昇が項垂うなだれていた首を振揚げてジッとお勢の顔をのぞき込めば、お勢は周章狼狽どぎまぎしてサッと顔をあからめ、漸く聞えるか聞えぬ程の小声で
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
図星をさゝれて狼狽どぎまぎして
百合子 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
紳士の影に潛んで顏も上げず、蹲踞うづくまつて、風呂敷の包物を膝にかかへた儘、胸悸どぎまぎして居るのが不圖目を見張つて、壯侠わかものの顏を偸視る、途端、その亦鋭い視線と出合つて、俯向と急に顏色を變へた。
二十三夜 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)