“てきがいしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
敵愾心96.3%
敵慨心3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも金谷宿佗住居の段に進んで来ると、云いしれない敵愾心てきがいしんが胸いっぱいにみなぎって来て、かれの眼には残忍の殺気を帯びた。
半七捕物帳:38 人形使い (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その敵愾心てきがいしんの猛烈さにも、毛利勢はまず一泡吹いたが、より以上、彼等が苦闘に陥った理由は、この姫路の城下町が、他国の城下町とは
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そういうと、取次の女房よりも先に、とんとんとん階段を降りた彼女は、悲壮な敵慨心てきがいしんに燃え、身体が冷水を浴びたように、ひきしまるのを感じた。階下のホールは暗かった。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)