“つゐくわい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
追懷50.0%
追回50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『來月の六日むいかだすがな。』と、おみつ先刻さつきから昔の祭の日の記憶を辿たどつて、さま/″\の追懷つゐくわいふけつてゐたらしく思はれた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
食物や手遊品おもちやの店を見て𢌞はつたりした光景を、小池は頭の中で繪のやうにひろげながら、空想は何時いつしか十五年前の現實に飛んで、愛宕あたごさんの祭のことを追懷つゐくわいしてゐた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
そのあひだうか牡蠣舟かきぶね苔取のりとり小舟こぶねも今は唯ひて江戸の昔を追回つゐくわいしやうとする人のにのみいさゝかの風趣を覚えさせるばかりである。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)