“つばた”の漢字の書き方と例文
語句割合
津幡100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
津幡つばたを留守していた城中の将士は、末森方面から、にわかに逆転して来た佐々勢の怒濤どとうを認め、すわと、洪水こうずいを見たように騒ぎたった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
汽車は津幡つばたで下りた。市との間に、もう一つ、森下もりもとと云う町があって、そこへも停車場ステエションが出来るそうな、が、まだその運びに到らぬから、津幡は金沢から富山の方へ最初の駅。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
能州のうしゅう末森城すえもりじょうは、敵の七尾ななお金沢かなざわをむすぶ街道第一の要害。——津幡つばた鳥越とりごえなどの小城を幾つ踏みつぶすよりも、そこ一つの方が、はるかにまさるぞ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここ尾山城に、この一火があがると、北は、小坂、吉原、二日市ふつかいち津幡つばたへと、能登のと七尾ななおにいたるまで。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)