“ちゃたく”の漢字の書き方と例文
語句割合
茶托100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
盆や茶托ちゃたくの打ち合う微妙な音にも、ねんごろにもてなす婦人の柔らかい絹ずれの音にも、また、クリームや砂糖を勧められたり断わったりする普通の問答にも
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
園は少し自分にあきれてまた黙ってしまった。そして気がついて、手にしていた茶碗を茶托ちゃたくに戻した。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
窓の下に、黒っぽい粗末な茶箪笥があって、古い鑵を幾つも見せていたが、その上には、紫檀の盆の中に、薄手うすでの上品な茶碗と錫の茶托ちゃたくとが、鬱金色うこんいろの布巾の下から覗いていた。
反抗 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)