“だくせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
濁世71.4%
濁声14.3%
濁政14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「この穢土えど濁世だくせいにこんな人達が、こんな人間生活が、そして、こんな地域があつたのか? いや、あり得たのか?」
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
室に入れば野人斗酒を酌んで樽を撃ち、皿を割り、四壁に轟く濁声だくせいをあげて叫んで曰く、ザールの首をさかなにせむと。この声を聞かずや、無限の感激はほとばしつて迅雷じんらいの如く四大を響動せんとす。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
しかりといえども天明年間における田沼意次おきつぐの執政に際しては、幕綱ばっこうちゅうを解き、官紀かんきみだれ、濁政だくせい民を悩ます。加うるに浅間岳の大噴火、諸国大風雨、大飢饉ききんを以てし、庶民生をやすんぜず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)