“たれびと”の漢字の書き方と例文
語句割合
誰人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
併し昨夜見たと同じい広い蒼い顔には、昨日の平静以外に、何かを誰人たれびとかに訴へてゐるあるものが明かに現はれてゐた。それは恰もかう云つてゐる。
父の死 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
即ち是れ会の義にして、新嘗の会を言ふとあるのは、いつの世誰人たれびとの説かは知らぬが、会の義なりとする誤りは、いかにも本居氏の説の通りであろう。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
特に国家なきアラビヤ人中よりその主人公を選びて、誰人たれびとといえども、いやしくも人である以上は、神を知り神の真理を探り得ることを示したのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)