“そとうば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蘇東坡71.4%
卒塔婆28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
門外橘花猶的皪、牆頭茘子已※斑、というのは蘇東坡そとうば(彼は南方へ流された)だが、ちょうどそっくりそのままの情景である。
それ勝敗は兵家の常なり。蘇東坡そとうば所謂いわゆるえきする者も日に勝って日にやぶるゝものなり。然るに一敗の故を以て、老将を退け、驕児きょうじを挙ぐ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
他に、卒塔婆そとうばや青笹などが処々に建てられていて、その赤く枯れた笹に当時結び付けられた白紙や、赤い紙などが淋しげに風に動いていた。太吉はその墓場で休んだ。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
墓地の松林の間には、白い旗や提灯ちょうちんが、巻かれもしないでブラッと下がっていた。新しいのや中古ちゅうぶる卒塔婆そとうばなどが、長い病人の臨終を思わせるようにせた形相ぎょうそうで、立ち並んでいた。
死屍を食う男 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)