“そでず”の漢字の書き方と例文
語句割合
袖摺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秋の山はしずかに、その人たちの袖摺そでずれに、草のさらさらと鳴るのが聞こえて、釜底帽子の親仁も、若い娘たちも、もう山懐に深かった。
渋蛇目傘しぶじゃのめを開いたままで、袖摺そでずれに引着けた、またその袖にも、霏々ひひと降りかかって、見る見るびんのおくれ毛に、白い羽子はねが、ちらりと来て、とまって消えては、ちらりと来て、消えては、飛ぶ。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)