“そうたん”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
宗湛	37.5%
宗旦	25.0%
操短	12.5%
早旦	12.5%
霜旦	12.5%

宗湛

俺は近ごろ足軽（あしがる）というものの髯（ひげ）づらを眺めていて恍惚（こうこつ）とすることがある。あの無智な力の美しさはどうだ。宗湛（そうたん）もよい蛇足（じゃそく）もよい。

雪の宿り (新字新仮名) ／ 神西清(著)

宗旦

才蔵の槍（やり）は黒樫（くろがし）の宗旦（そうたん）みがき。抜（ぬ）き身である。水が垂（た）れそうだ。

神州天馬侠 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

操短

「すごいね。クビ切り、賃下げで大変だ。操短（そうたん）ぐらいでは切り抜けられないで、工場閉鎖があちこち出てきてる」

いやな感じ (新字新仮名) ／ 高見順(著)

早旦

「さあ」と蔵人は渋面（じゅうめん）を作り、「特効薬は目付からない。大黄（だいおう）、皁莢（さいかち）、白牽子（はくけんし）、鬱金（うこん）、黄蓮（おうれん）、呉茱（ごす）の六種、細抹にして早旦（そうたん）に飲む。今のところではこんなものだ。だがそのうち目付かるだろう。 ...

神州纐纈城 (新字新仮名) ／ 国枝史郎(著)

霜旦

一、夏夜の烟戯（えんぎ）は尤も厳禁なり、但し林間に黄葉を焼き霜旦（そうたん）雪夕柴火（さいか）もて寒を防ぐは制外とす

下谷叢話 (新字新仮名) ／ 永井荷風(著)