“そうず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
僧都93.1%
添水3.4%
相豆3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
えん優婆塞うばそくの流れを汲む豊前ぶぜん僧都そうずと自分から名乗って、あの辺では、信者も多く、えろう権式ぶっている修験者しゅげんじゃだそうでござります
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
部屋へかえって、仰向けに倒れた耳に、添水そうずがカーンと聞こえました。杵の長い顔が笑うようです。渓流の上に月があって。——
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
崖づくりを急流で落ちます、大巌おおいわの向うの置石おきいしに、竹のといあやつって、添水そうず——僧都そうずを一つ掛けました。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
西の甲武こうぶ連山はあかねにそまり、東相豆そうずの海は無限の紺碧こんぺきをなして、天地はくれないこんと、光明とうすやみの二色に分けられ、そのさかいに巍然ぎぜんとそびえているのは、富士ふじ白妙しろたえ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)