“せっさたくま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
切磋琢磨90.0%
切瑳琢磨10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みな切磋琢磨せっさたくま、幾十年の苦しみや迷いをしてここに至るものを、そちは、わずか一日のうちに、御仏の手から生れ変った嬰児あかごのように誕生したではないか。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
学者は貧富を超えて道を楽しみ礼を好むのでなくてはならない。この道は無限の修養である。切磋琢磨せっさたくまはこのまるところのない無限の道の合い言葉にほかならぬ。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
きょうまでの切瑳琢磨せっさたくまも、一敗地にまみれて、すべての精進苦行も、ここに空しく崩れてしまったかと思うと彼は悲しい。わらべの中の木の実を失ったように悲しいのだ。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)