“すりあし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
摺足86.7%
摩足6.7%
擦足6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金之助は摺足すりあしではいった。毛氈もうせんを敷いて、酒肴しゅこうの膳を前に民部康継が坐っていた。金之助は思わずあっと云ってそこへ手をおろした。
落ち梅記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ドルフは摩足すりあしをして、左の手で胸を押さへて、リイケに礼をした。これは上流の人の貴婦人にする礼の真似である。そして云つた。
「御免」と云いながら、手を重ねたまま擦足すりあしに廊下をすべって来る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)