“すずり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
99.0%
0.5%
硯箱0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すずりの水がこおった時に、酒をそそいでその水をとかしたので、それから酒を硯水というなどと、ありもしない故事こじを引用した者もある。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
弟はそれをすずりの上に置いてから書斎を出、うちの者に彼の函書はだれが持って来たかといって聞いたが、だれも知っている者がなかった。
成仙 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
刑部は、硯箱すずりを取り寄せた。なしうる唯一の慰めとするように。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)