“じんこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
陣鼓66.7%
神庫33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうえ四隊個々の上に中軍旗をひるがえし、さかんに陣鼓じんこ喊声かんせいをあげさせ、どの隊も宋江がいる本陣かの如くに見せかけていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つづいて銅鑼どら陣鼓じんこの音が、雲を裂くかとばかり野に起ると、山上からも狼煙のろしが揚がり、山くずれのような一陣の賊兵が麓ぢかく陣をしいた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とたんに四面四山は耳もろうせんばかりな陣鉦じんがね陣鼓じんこ陣螺じんらの響きであり山の人間どもの諸声もろごえだった。——無我夢中で秦明は兵とともに逃げなだれた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
公称一万五千という士馬精鋭しばせいえいが、陣鼓じんこを打ち鳴らし、旗幟きしをひらめかせ、燦々さんさんと国境の彼方かなたへさして流れてゆくのを見た甲府の人々の眼には、依然として
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次に太刀持長柄持傘さしかくる供侍二人草履取ざうりとり跡鎗あとやり一本、(これらの品々神庫じんこにあるものを用ふ)次に氏子の人々大勢麻上下にてしたがふ。